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身体表現性障害【とらわれの疾患】

身体表現性障害は、一言でいうと「とらわれの疾患」です。

いくら医療機関で検査してもなんの問題もないにもかかわらず、本人には「深刻な症状があるような状況になります」。

多くは、心理的要因が原因とされます。

主には、下記に分類されます。

・「転換性障害」:知覚や運動の麻痺、視力や声の喪失、手足の痺れ、立てない、歩けない、など神経系の異常が疑われる。
・「身体化障害」:頭痛、疲労感、アレルギー、腹痛、頻尿など、複数の身体症状が反復的に数年間持続する。
・「疼痛性障害」:激しい痛みがあり、苦痛を訴える。
・「身体醜形性障害」:とにかく自分の外見にとらわれ、異常と思い込み、時に整形を繰り返す。
・「心気性障害」:心身のささいな感覚に敏感に反応し、重大な病気ではないかと思い込み、いくら医療機関で問題なしとされても、ドクターショッピングを繰り返す。

特に、性格傾向として「アレキシサイミア(失感情症)」があります。たとえば「自分のことをはなしてください」といっても、事柄や事実は話せるが、「自分がどう思っているかの感情」を表現することが極めて困難にあるため、言語的に表現できない思いが、身体症状に現れるとされています。

また、身体症状に現れることで、「疾病利得」・・つまり、おなかが痛くなると学校にいかなくていいとか、周りが心配してくれるとか、そのような「メリット」を無意識に(ここが重要)利用しているという点があります。

このような症状が発症する方は、とにかく自尊心が低い傾向にあります。
「自分の思いは、表現するに値しない」「どうせ受け入れられない」と思っている、とても辛い状況です。
故に、自分の苦しみを言語や態度で表せないので、体が「SOS」「悲鳴」を上げているということです。

心理療法においては、認知行動療法:様々な事柄に対するゆがんだ認知を修正する訓練をしたり、感情を出していく訓練をしたりします。さらに可能であれば、精神分析において、根底にあるパーソナリテイの修正を図っていきます。
カウンセリングによって、対処していけますので、是非あきらめずご連絡をください。