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コラム

コラム ワーク

フォーカシング:体の声に心を向ける

フォーカシングとは、ジェンドリンによって提唱された、「自らの身体の発する声に耳を傾け、焦点を当て、受け入れ、優しく寄り添う」という心理技法です。自分の感情を言語でうまく理解・受け入れ・表現しづらい人たちに適した心理技法です。

怖いとドキドキしたり、緊張すると体が重い感じがしたり、またそのイメージに対して様々な色や温度など、様々感じるかたも多いでしょう。
嬉しいとき、悲しいとき、感情に変化があるときもないときも、我々の心が感じるよりも早く身体は反応しています。この体の反応を「フェルトセンス」と言います。
フォーカシングでは「気持ちはからだで感じている」としています。特に嫌な感情があるとき、我々はどうしてもその「体の声」から目をそむけてしまいがちです。
よって、受け入れることはおろか、表現することもできません。
結果、ずっと自分の内部にその「思い=重い」が残ってしまい、体験的な進展がなく、苦しみを昇華できないことになります。

フォーカシングとは、その「体の声に目を向け、ゆっくり寄り添い、受け入れ、表現する」ことを目指しています。
現在幸運にも、大正大学 日笠摩子教授のセッションを受けておりますので、ごくごく一部ですがその概略を紹介します。
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”KOLBE”「コルビー」:内面の声

プラスチック製のシートに印刷されている人形に、体で感じる違和感をいろいろな素材で自由に表現し客観化していく方法です。

イスラエルのスクールカウンセラーをしている、カッツという人が開発しました。

人間は問題を抱えているとき、すいすい言葉で自分を表現するということは特に困難なものです。たくさんの表現素材を使って自分の感じていると思う違和感を自由に表現していきます。言語を使わない心理表現は芸術療法を初め、絵画・音楽・コラージュ・ダンスその他様々なものがあります。KOLBEもその一つといえるかもしれません。

KOLBEの表現素材には石や針金、毛糸に花に。。ありとあらゆる素材があります。重かったり、ふわふわしていたり。人形に置き換えることで、「自分の全体像」が客観的にわかります。

できあがった人形を改めて「突き放した」自分で見てみると、いろいろな感想や気づきがあります。それらをまず自分でわかる範囲で語り、そのあとカウンセラー(フォーカサー)と一緒に、カウンセリングを行っていくというプロセスです。

綿々と人形に素材で体の声を表現していく中で、「こうかな?いやこうじゃない、もっと、こうかな。。?」と気づかぬうちに自分の内面を掘り下げている自分がいます。自分の思いに焦点をあてて、思いに飲み込まれるのでなく理解し、ぴったりのイメージを探っていきます。

そのあと、出来上がったコルビーと、対話します。「どうしてこんな風に感じるのかな」「何を訴えたいのかな」「何を望んでいるのかな」

そして、コルビーに「名前を付けます」。そのことでより自分からより独立させ、客観的にとらえることができます。このプロセスがとても大切。「そうか、私はこんな風に苦しかったんだ」と理解し、表現する。

これは、ストレスを自分にため込まず、外側に発散し、同時に苦しんでいるという事実を受け入れ認めるということにつながります。

認めることが、次の進展につながるので、とても有用な心理技法だと改めて思いました。

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「こころの天気」

とても簡単なワークですが、内面を表現するうえでとても有効です。こちらのカウンセリングルームの日々のセラピーにも採用しています

十分にリラックスしたあと、A4位の紙の上半分に、枠を書いて、その中に「こころの中はどんな天気だろう?」とこころに浮かべます。

その時、慌ててはいけません。ゆっくりゆっくり、どんなかなと自分に集中してあげます。とても大切な時間です。

イメージが浮かんで来たら、A4の枠の中に、晴れや曇り、雨などの天気と、好きなもの(花や動物、人間など)を書きこんでいきます。

描いたら、自分のイメージとあうかなーと考えてみて、違うならさらに描いて、ぴったりなら終了です。

そして「題名」を付けます。書けるなら、文章を書きます。

カウンセラーはそれをもとに、「どんな絵ですか?」「自分はそこにいますか?」など、簡単な質問をしながら、クライアントが内面を出していけるようサポートします。

クレヨンなどを使うのでとても心地よく、退行を促し、安らかな状態で自分の内面をだしていくことができます。

なかなか自分を表現するのが苦手な方にお勧めです。少しづつ色がカラフルになったり、表現が自由になっていきます。

*写真はわたくしの描いたものです。ご参考。