コラム
心配事が抱えきれなくなった時どこに相談したらよいか?
心に心配事を抱えて、自分では抱えきれなくなった時。
「でも、どこに行ったら良いのかわからない」という声をよくききます。
無論、家族や、友人に相談できれば、かなり楽になるでしょう。
ですが、それがどうしても難しいときや、
それでも解決しない場合どうするか?
ほんとうにざっくりですが、
どこにいったらよいかの目安をお知らせします。
実際には、どこに相談しても、守秘義務は守られます。
大切なのは、とにかく一人で悩まないことです。
まず、声を挙げましょう。
声を挙げる、自分が困っているということを伝えることはいけないことでもわがままでもなく、大変重要な「能力」なのです。
① 学生の方:
まずは、多くの場合学校の学生相談室やスクールカウンセラーがいますので、学校のHPで検索してみましょう。多くは匿名で申し込む(メールやポストなど)ことができる場合が多いので、声をかけてみることから始めましょう。専門の心理士が、無料で相談を受けてくれます。学生とその家族も受けることができます。ただし、多くは週一で、かつ長期休暇はお休みです。秘密は守られます。
➁ 社会人の方:
会社にEAP(Employee Assistance Program) として、無料で電話相談や対面相談を、社内もしくは社外に設けているところが多いですので、お調べください。社外に外注しているところも、相談件数は人事に報告がありますが、本人の承諾なしには相談者氏名を会社に伝えることはありません。
➂ ①、➁であっても、身体に異常が感じられる方
例えば、いままでそんなことはなかったのに、急に腹痛、はきけ、過呼吸、頭痛、下痢、涙が止まらない、耳が聞こえない、眠れない等、そのような身体的な異常が見られた方で、思い当たる大きなストレスがある方:
心療内科を受診ください。そこでの診断で不明であればさらに大学病院などを紹介してもらえます。勇気は必要かもしれませんが、健康には変えられません。風邪を引いた時は内科にかかるように、骨折したら外科にいくように、受診しましょう。なお、睡眠導入剤のみなら内科で処方してくれるところもあります。ただし未成年の方は保護者の同意が必要です。
④ 自傷行為(薬物、リストカット、その他)やその欲望が強い場合や、妄想、幻覚がある、早朝にいつも目が覚めてしまい、眠れない、2週間以上毎日気持ちの落ち込みがある方:
かなり負担の高い状態です。すみやかに、精神科を受診ください。適宜投薬やカウンセリングを含む医療的対処により、改善が見こまれます。風邪をこじらせないように医者に行くように、早めに受診ください。
➄ ①~④のどれかわからない方、または自分の人生や、性格、人間関係などについてのお悩みを抱えている方:
是非、カウンセリングルーム(相談機関)を訪問ください。
ほかにも、弁護士(法律的問題)男女共同参画センター(DVや性犯罪、セクハラ)や警察の相談窓口等、たくさんの相談窓口があります。どこに相談するのが良いかも含めて、相談しましょう。
カウンセリングは、もう一人で悩まないための、最後の砦。一緒に考えていきましょう。
池袋カウンセリングルームフェリシテでも、お役立ちリンクを載せています。下記リンクご参照ください。各自治体が電話相談や対面相談を設けて無料で対応しているところが多くあります。是非検索してみてください。
一人で抱えるのは、苦しいものです。
もう一人で悩まないでください。
とにかく、あなたの悩みを誰かに話してみてください。
あなたは一人ではありません。
大切な、守られるべき人なのですから。