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適切な人間関係が築けない:アダルトチルドレン

本日は、まじめなおはなしです。

「適切な人間関係が築けない」。。。最も、カウンセリングのご相談内容で多い内容です。

または、多くのご相談の根底にあるものです。

皆様、本当に本当に辛い思いで訪問されます。

好きになった人に、突然べたべたして追い掛け回してドン引きされてしまったり、逆に親しくなったのに自分から突然別れてしまったり、「ふつうに」少しづつ仲良くなることができない人が増えています。理由も背景も様々あるのは無論のことですが、傾向として、そういった方に多く見られるのが

「自分のことが嫌い」

という傾向です。

「自他境界」という言葉をご存知でしょうか。

「自分と他人は別」という線引きのことですが。。。こんなこと、当たり前のはずですよね、だって体も別ですから。

ところが、幼少時十分に「親から愛されている」という感覚が得られないと、この「自分と他人は別」ということが、頭で理解できても心では理解できないのです。

子供は、愛されている確信が得られると、親から離れて周りを探検にでかけます。

何か怖い思いをしたら、いつでも暖かく親に迎えてもらえる確信があるからです。

逆に、愛されている実感がえられないと、常に安心するために母親の元を離れません。いつも、愛情を確認するような行動を延々ととり続けます。

これは、必ずしも親が子供を愛していなかったからという意味ではなく、本当の虐待もあり、逆に溺愛し自由を奪う場合もあり、また子供が親の愛情を適切に理解できなかったという場合もあります。

いづれにしても、「親に愛されなかったという思い」は「自分は愛されるに値しない」し「世の中は自分を愛してくれない」という間違った、辛い辛い結論を導いてしまっているのです。

最近、「アダルトチルドレン」という通称で呼ばれているものを含みます。

自他境界が確立されないまま、大人になると、どんなに大人になっても、年をとっても、親から得られなかった愛情を周りの誰かに求め続けることになります。

ですが残念ながら、大人に母親のような愛情を注げる他人はまずいませんから、相手を延々と「理想化」し、理想と異なるところが目につくと「またこの人ではなかった」と「こきおろし」続ける状況が続き、適切な人間関係を築けないという事態が発生するのです。

本当に、辛いと思います。例えるなら、真っ暗なトンネルを懐中電灯もなく一人で歩くようなものかと思います。心細く、寂しく、辛いと思います。

「貴方のせいではない」と、強く伝えたいと思います。

フェリシテでは、このようなクライアントもご対応させていただいておりますが、大きくわけて2つのアプローチがあります。

ひとつは、短期的な認知行動療法。ひとつひとつ

具体的な困り事について、対処方法を行動学習するものです。

もう一つは、そのクライアントの「安全基地」になるべく、とにかく寄り添い受け入れ続けるという方法です。

無論詳細な対応方法は個別のクライアント様により異なります。同じクライアント様はひとりとしていません。

悩みも、人間も全て唯一無二です。是非ご相談ください。